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August 31, 2007

「ルドンの黒」展レポート

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終了間際に行ってきました。「ルドンの黒」展。
簡単にレポートしておきます。

Bunkamura ザ・ミュージアムは最近、いい感じの題材を取り上げていますが、この「ルドンの黒」も視点がすごくよかったと思いました。
ルドンは、リトグラフの濃淡で描かれた異形のモノたちと、過剰なまでのパステルっぽい蝶やら花やらといった作品で有名ですが、今回の展示は、黒をテーマにして、会場全体もシックな感じ。岐阜県美術館の世界的に有名なルドンの素描と版画のコレクション200点により構成されているそうで、非常に見ごたえがありました。

作品自体はおどろおどろしいようで、でもよく見るとコミカルな、不思議な印象をかもし出しています。
なんとなく、夢にでてくる、幻想的な風景。かといって、呪縛的なものではなく。日本でも妖怪は怖いのと、ちょっと変なおもしろいやつがいますが、そんな感じ。
でも、作品にでてくる異形のモノたちは、どれもこれもなんとなく寂しげなんですね。

ルドンは、若いころから里子に出され、不遇な少年時代を過ごしたそうです。親からの愛情を受けず、また学業でもうまくいかなかった挫折感が、一人で夢想する創作の道に進ませたようです。そこでは、植物学者の影響を受け、独自の作風を展開していきます。それが、ルドンの黒の世界につながっていくのです。

黒の濃淡が絶妙で、ひとつひとつの作品の世界が完璧に存在しているかのよう。空気感みたいなものが、作品からにじみでています。
後期は、画壇での成功と、私生活でも充実していき、作品も闇から、光の方向にシフトしていきます。このあたりの変遷ぶりもおもしろく見ることができました。

途中、作品をモチーフにした映像が流れていましたが、かなりいい出来でした。制作はここ。って、映像売り始めてた! エッシャー展の映像も作ってたんですね。買おうかな。。

そんなわけで、充実した展覧会だったと思います。

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