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October 28, 2006

伊東豊雄 建築│新しいリアル展レポート

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東京オペラシティアートギャラリーで開催されている「伊東豊雄 建築│新しいリアル」展に行ってきました。

伊東豊雄氏の名前を一気に知らしめた《せんだいメディアテーク》から、最新のプロジェクトである《台中メトロポリタン・オペラハウス・プロジェクト》を含む9作品を中心とした展示となっていますが、はっきりってすごい出来です。

展示方法が工夫されていて、伊東ワールドが建築されていました。

伊東豊雄氏の設計スタイルは、グリッド(格子)から展開していました。
グリッドにあるパラメーターを仕込むことで変形していく過程を映像で流れているのですが、変形の最適な瞬間を固着させて全体のスタイルが構築されている様子がよくわかります。
たとえば、上空からの等高線にあわせた形だったり、都市計画の一端を担う道路や区画との連続性をもった曲線だったり、周囲になじむような格子の窓枠化だったり。
景観を大事にし、建築物の存在意義は周囲が語るような仕組みのようでした。

このグリッドは、「エマージング・グリッド[生成するグリッド]」と呼ばれています。規則的で無機質な空間から複雑で有機的な空間へ、建築を自然のシステムに近づけ、建築と人間との関係に無限の可能性を与えるものだそうです。

このグリッドは、構造的にも重要な意味を持っているようです。
建物自体を支える柱がなく、外壁自体が構造になっているトッズ 表参道店ミキモト ギンザ2も、グリッドの展開例なんですね。

前半は建築の展覧会によくある、CG映像やモックアップですが、奥に進んでいくと驚く仕掛けが待っています。
瞑想の森 各務原市営斎場の屋根の一部(塗装前)が展示されています。グニャグニャしてる曲面なのですが、なんと乗り降り自由なのです。けっこうな勾配があり、乗るとギシギシいうのですが、とっても楽しい!

さらに奥にいくと、壁面に天井の高さまで広がる原寸大の図面や、施工中の建築現場で撮影された映像、前述のミキモト ギンザ2と同サイズの壁面などが展示されています。ここもウネウネした白い床になっていて、各展示は床に穿たれた穴に座って見るようになっています。これも、、、楽しい!!

土足厳禁の白い床を、子供みたいに上ったり下りたり、穴に入ったりしました。

ラストは、今までの作品や建築評、自身のエッセーなどが長い壁一面に貼られた巨大なレトロスペクト・ボードと言ってもいい展示物でした。結構、批判にさらされていたり、また最近になって評価されてきたこともわかりました。

それなりに期待していたものの、期待以上の構成にすごく満足した展覧会でした。

※この時点で、その後ご本人に会うことになるとは知る由もない。。。

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伊東豊雄 建築|新しいリアル
Toyo Ito : The New "Real" in Architecture

期間 2006.10.7[土]─ 12.24[日]
会場 東京オペラシティアートギャラリー
開館時間 11:00 ─ 19:00(金・土は11:00 ─ 20:00/いずれも最終入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜(ただし10/9は開館)、10/10[火](振替休館)
入場料 一般1,000円


関連リンク:
伊東豊雄 建築│新しいリアル

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