ダリ回顧展レポート

上野の森美術館で開催されている「生誕100年記念 ダリ回顧展」に行ってきました。日本初公開の作品を含め、最初期から最晩年まで主要な約60点を集めたものだそうです。
雨のふる平日の夕方なのに、中はものすごく混雑していました。
生誕100年ということですが、1904年生まれです。
サルバドール・ダリは、カタルーニャ州フィゲラス生まれで、“20世紀美術界最大の鬼才”という異名も持っています。
有名なのは、「記憶の固執」などですね。(本作は展示内容に入っていません)
構成は、初期、というか10代の作品からはじまり、シュルレアリスムに出会って変質していくのがわかるようになっています。にしても、中学生くらいからすでに天才的なうまさでした。1920年代後半の作品「パン籠」は、圧倒的に美しい。。。
ダリの生まれる前に、幼いまま亡くなった兄がいて、同じダリという名前だったそうです。それが、ダリの人格形成に大きく影響を及ぼしていて、作風にも反映されています。同じ名前つけるなよって感じですが、父親との確執も相当なものだったそうです。
その後、シュルレアリスムと出会い、その才能が開花していくのがよくわかります。たびたび登場するモチーフの松葉杖、蟻、溶けた時計などは、現実を超越した現実としてのシュルレアリスムをまさに象徴するものであり、その技法を自らは「パラノイアック・クリティック(偏執狂的批判的)」と呼んだそうです。
圧倒的に写実的なのに、空想的で非現実的、妄想的な作風。
地平線まで見渡せる荒野で、一点透視法による強度なパースペクティブ。
トロンプ・ルイユ(だまし絵)のように多重に意味づけされた風景は、まさに幻視と呼ぶにふさわしい。
途中、アンドレ・ブルトンとの共同監督「アンダルシアの犬」を、十何年ぶりかに観ましたが、やっぱりそうとうシュール。本人がでてるとこもお茶目です。にしても、映像に最先端“芸術”を持ち込んだインパクトは当時とても大きかったのではないかと思います。
作品点数はあまり多くなく、目玉の作品も数えるくらいだったので、ちょっと肩透かしくらったような感じがしました。
もっと点数あってもよかったな。
あと、中は猛烈に暑いので、もし行く場合は体温調節できる服を着てったほうがいいですよ!
開催期間 2006年9月23日(土)-2007年1月4日(木)
開催場所 東京・上野の森美術館
〒110-0007 東京都台東区上野公園1-2 TEL : 03-3833-4191(代)
開館時間 午前10時 -午後6時 会期中無休
観覧料金 当日一般 1500円
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