表参道ヒルズ
2006年2月11日にグランドオープンを迎えた表参道ヒルズは、同潤会青山アパートの建て替え計画によるもので、安藤忠雄が設計を担当した新しいランドマークです。
地下鉄の表参道駅を降り、これも新しいエチカ表参道を横目に見ながら、地上に出ると、ムム、なにやらものすごく混んでいる。前はこんなじゃなかったのに、やはり、表参道ヒルズ効果!? と思いつつ、原宿方面へ向かうと、見えてきました。表参道ヒルズ。
同潤会青山アパートの跡地の関係で、巨大な三角形になっている表参道ヒルズの、頂点にあたるところにガラスのオブジェがあります。これが、建物のはじまりをあらわすと同時に、水が湧き出ていて、疎水のはじまりにもなっています。
視線を少し上げると、背の低い白いガラスの建物と、そのむこうに同潤会アパートをそっくりそのまま再現した建物の2つが目に入ります。
手前の建物は公衆トイレなのですが、これも安藤忠雄の設計によるもの。実は、表参道ヒルズのデザインと同じになっていて、この区画全体が計算された都市設計によるものだということがわかってきます。
参の字をモチーフにした、印象的な表参道ヒルズのロゴが書かれたベージュ色の壁が目立つ同潤館は、青山アパートの姿が忠実に再現され、表参道の一時期を確かに彩った歴史を記憶し、後につなげていくための装置として機能しています。
ちなみに、このログはタイクーングラフィックスによりものです。

そこからすぐに、本館につながるのですが、この表参道ヒルズ、なんと全長が270mもあるのだそうです。でも、建物を街に溶け込ませるために、ケヤキ並木よりも低く設定し、地上は商業施設エリアが地上3階、その上に住居層が地上2階(一部3階)と、基本的に5階しかありません。その代わりに安藤忠雄はとっておきの秘密を隠しているのですが、それは後述します。

白いガラスファサードは、ケヤキ並木の影を映し、自らはその姿を消して、街と同化していました。だから、印象としては、六本木ヒルズのような強烈な建築的イコンがあるわけではなく、控えめでおとなしい印象。むしろ落ち着いていて好きです。

そして、いよいよ本館内部へ。
もうすっごい混雑してました。
が、が、ここで驚く仕掛けが。
地下が3階もあり、商業施設全体では6階もあったのです。
しかも、内部は広大な吹き抜け空間が広がっていて、そのシルエットは三角形。さきほどの三角形がここでも繰り返されているのです。
そして、各階はなだらなかスロープになっていて、スパイラル状。道なりに歩いているといつの間にかフロアを移動していることになっています。このスロープは、表参道の坂と呼応しているのだそう。
ショップは全部で93あり(2006年3月現在)、ドルチェ&ガッバーナ、イブ・サン・ローラン、ボッテガ・ヴェネタが三大ブランドを筆頭に、ファッションブランドやライフスタイル系専門店、インテリアショップ、おしゃれレストランなどが軒を連ねています。初出店が22店、旗艦店が74店と、気合が入っていますね。
ポルシェデザインストアや、amadanaショップなどは見ていても楽しいです。
ある意味、ちょっと男っぽい。
と、ウィンドウショッピングだけでもすごく充実しています。
全体的に落ち着いていて、表参道らしい空間になっていて、安藤忠雄の狙いがうまく実現しているなーと感じました。
すごいねー。表参道ヒルズ。
安藤氏のもくろみ通り、すごい賑わい。
しかし(ここばな)Design Orientedの建築家と仕事するのは、本当に骨が折れます。
このプロジェクトの陰で泣かされた人の数は計り知れない。
しかも、表に出るのは、氏の名前ばかり。
えらいこっちゃ。







