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October 15, 2005

ニューヨーク旅行 その3(2日目)

念願のMoMA

54th St.側のMoMA外観1ニューヨーク2日目。いよいよ本格的なニューヨーク巡りです。

朝、窓から外を眺めると、出勤中の人がかなり早歩きで通り過ぎていました。でもって、道路もものすごい混雑。平日なのに。もっと静かな朝かなと思ってたけど、東京と似たようなものです。当たり前か。
そんな雑踏をすり抜けつつ、目指すは念願のMoMA。
谷口吉生の作品をしっかり見に行くべく、歩きで向かいました。

ホテルは、ミッドタウンの中心でダウンタウンにもアッパー・イースト・サイドにも出やすい位置だったのです。

といっても、超方向オンチな僕は交差点で立ち止まり、地図を眺め、方角を確認して、それでも道間違えたりしました。。
区画整理されたニューヨークは歩きやすいと聞いていたものの、北がどっちかわからない。。。

で、逆方向に歩いていたのに気づいて、あわてて逆戻り。レキシントンアベニューから53stストリートにでて、写真撮りまくりつつ歩いていると、おおおお!MoMAだーーー!!!カッコイイ!!!!

ニューヨーク近代美術館(MoMA)と遭遇

54th St.側の外観7The Musium of Modern Art。通称MoMAは、既存の美術館の常識を覆す画期的な展開をして、現在の地位を築いたのはご存知のとおり。工業製品の芸術的価値をフィーチャーしたマシンアート展は有名ですね。また、初代館長のアルフレッド・H・バーJr.は建築の造詣も深く、MoMA自体を有名建築家に設計してもらったりもしました。シーザー・ペリやフィリップ・ジョンソンは、それぞれの時代の最先端の意匠をMoMAに施し、その建築的価値をも創出したのです。

そして、1997年。MoMA拡張に伴うリノベーションのコンペで、日本人建築家・谷口吉生が見事に勝ち抜き、2004年11月、完成したのです。7年にわたる壮大なプロジェクトですね。谷口吉生の展覧会(「谷口吉生のミュージアム」展 レポート)でMoMAの設計案や図面を見ましたが、その緻密さとボリュームはただただ圧巻でした。


というわけで、今回の旅の最大の目的は、その新生MoMAをこの眼で直に観ることでした。

【参考】MoMA(ニューヨーク近代美術館) 新館オープン

54th St.側の外観5彫刻庭園のある54丁目側から来たので、谷口吉生の手がけた作品がすぐに目に飛び込んできました。巨大な庇が印象的!写真で観るよりも、やっぱり実物は数百倍もかっこいいものでした。シーザー・ペリやフィリップ・ジョンソン、グッドウィン&ストーンが手がけた過去の建築物のファサードとも見事な調和を放っています。この拡張計画のキモは、過去の偉大なる建築家をリスペクトし、あえて昔のファサードを残すことだったのです。それが、本当に、見事に成功していて、あらためて谷口吉生の聡明さに驚きました。


MoMAチケット販売ロビー53丁目と54丁目をつなぐ、新設された回廊に入ると、そこはチケット売り場なのですが、もう長蛇の列。開館前で、人がどんどん増えていました。とりあえず、53丁目に出て、再度撮影開始。こちらからはファサードがひと続きになっているので、よりはっきりと谷口建築の妙味が味わえます。存在を控えることで、かえってその建築が存在感を増しているのです。すごい仕事だな、と思いました。

さてさて、そろそろ開館時間で、撮影も一通り終了したので、MoMAの前の屋台でゲータレードを買うも、5ドル渡しておつり2ドル。
ボーッとしてたのですぐに財布にしまったけど、よく考えたらやっぱりおかしい。
でも、その場で気づかなかったので、何も言えず300円以上するゲータレードをいただきました。この旅2度目の屈辱です。

で、チケットの列に並びました。結構日本人が多かったです。チケットは20ドル。


いよいよ、MoMAに入る


ロビー付近のロダン「バルザック像」厳しめのセキュリティチェックを受け、MoMA内部に突入。まず入ると驚かされるのが、正面の彫刻庭園。全面ガラス張りの向こうに見える彫刻庭園は、巨大なモニターで見ているよう。視線はそこに釘付けで、マンハッタンと彫刻庭園が借景として切り出されていました。

6階特別展「セザンヌとピサロ」展まずは、エスカレーターで最上階(6階)へ。
ここは特別展のフロアで、やっていたのが「セザンヌとピサロ」展。どちらも有名で独自の画風の作品を数多く残しています。が、彼らは同じモチーフを同じように描きあうほどの親密な間柄だったようです。作品を見たら、初期のころは二人の作品がとても似ていて、だんだんと独自のタッチを獲得していく様が見事に展示されていました。


MoMAのフロア構成


MoMAはフロアごとにあるテーマに沿って展示されています。

【地下】シアター1、シアター2、シアターギャラリー
 ……近現代映画を上映(訪問時は宮崎駿の作品集!)

【1階】ロビー、彫刻庭園(Sculpture Garden)、ミュージアムストア、レストラン「ザ・モダーン」(The Modern)
 ……彫刻庭園は、ロダンやピカソ、ジャコメッティなどの作品が配されている

【2階】コンテンポラリーギャラリー、版画・挿画本、メディアギャラリー、モマ・ブックス(MoMA Books)、カフェ(Cafe 2)
 ……1970年代以降の作品を展示。バーネット・ニューマンの「壊れたオベリスク」もここ

【3階】建築・デザイン、ドローイング、写真、特別展
 ……工業製品や建築をフィーチャー

【4階】絵画・彫刻II
 ……1940年後半から1970年代までの絵画と彫刻を展示。ポロック、ウォーホール、リキテンシュタイン、ジャスパー・ジョーンズら、大御所の作品多し

【5階】絵画・彫刻I、カフェ(Terrace 5)
 ……1840年から1940年までの印象派、フォービズム、キュビズム、表現主義、シュールレアリズムなどを網羅。ゴッホ、ピカソ、キリコ、マティス、クリムト、シャガール、モンドリアン、マグリット、ダリなど、錚々たるメンツが一堂に会している

【6階】特別展、ギフトショップ
……期間限定の特別展を開催


今回、最上階から降りていくような見方をしてみました。
とにかく広くて、作品も豊富で、人もいっぱいいて、空間に感動して、と、とにかくあらゆることに圧倒的なボリュームで迫ってくる美術館です。1日ではとうてい観ることができないですね。


カフェでランチ


Terrace 5で、6階の特別展と5階の絵画・彫刻Iを観終わったら、ちょうどお昼だったので、5階のカフェ「Terrace 5」へ。若干早めだったのですぐに案内してくれました。最初、室内の席をあてがわれたのですが、ウェイターにお願いして外の席に移動。

Terrace 5のテラスここは彫刻庭園が眺められ、谷口建築を一望できるので、無理をしてでも外の席にすべきです。

Terrace 5から見た外壁

Terrace 5から見た彫刻庭園天気もよく、テラスの端っこで眼下に彫刻庭園が広がる最高の席に座ることができました。当然、ここでもバシャバシャ写真撮影。

MoMAソバメニューはヘルシー系が多く、それほど高くありません。オーダーしたのはヌーヴェル・キュイジーヌなソバ・ヌードルと、MoMAサンデー。
ソバは、むしろサラダのような感じで、さっぱりした味付け。アメリカに到着して4日がすぎていて、日本食をぜんぜん食べてなかったので、まさに求めていた味でした。美味。

MoMAサンデーデザートのMoMAサンデーは、ヨーグルトとラズベリーのアイスに、シリアルと季節の果物がトッピングされたもの。

MoMAサンデーのベリー甘すぎず、もう最高においしかった! ので、行った人はぜひ食べてください。


MoMAを駆け足で鑑賞

お昼をまったりと過ごしてしまって、あわてて下のフロアに向かい、猛烈に作品鑑賞。
モンドリアンなコンポジット

ピカソの寄生獣

入場してすぐのロビー

モネ「睡蓮」の前で

建築的彫刻作

ピカソの寄生獣2

ポロック

ポロックを接写

ジャスパー・ジョーンズ

ウォーホール上記のとおり、美術界のスーパースター達、超巨匠の作品がこれでもかこれでもかと並んでるので、作品を理解するというよりもただただ圧倒されまくり。これだけ近現代美術を俯瞰的に観ることができたの、初めてでした。

マティス「ダンス」マティスの「ダンス」なんか、階段の途中にかかってたし。日本だったら主役級の作品が、ここでは普通に何気なく展示されていて、びびりました。

MoMA6階吹き抜けから「光の庭」を見る1

MoMA6階吹き抜けから「光の庭」を見る2

MoMA6階吹き抜けから「光の庭」を見る3

光の庭1

光の庭2

光の庭3

圧巻だったのは、2階の巨大なアトリウム(天井高33m!)にあるモネの「睡蓮」と、バーネット・ニューマンの「壊れたオベリスク」。ここ、すごく美しい!!!やわらかな自然光が入り、最上階まで吹き抜けの広大な空間は、谷口吉生が「光の庭」と名づけた場所。ここは、屋外の彫刻庭園と対を成すもので、新旧の対構造を空間的に表現したものだそうです。

いや、すごい。すばらしい。感動。。。

彫刻庭園

写真ギャラリーへの回廊その後、彫刻庭園や写真ギャラリーのほうまで足を伸ばし、写真ギャラリーのほうをぐるっと回りました。

ゲイリー・ヒルの「Inasmuch As It Is Always Already Taking Place」昔から観たかったゲイリー・ヒルの「Inasmuch As It Is Always Already Taking Place」もそっと展示してあって、これまた感動。
もう感動しまくりで、疲れました(笑)

Museum of Arts & Designストア最後に、ミュージアムストアをくまなくチェック。道路をはさんでモマ・デザイン・ストアがあったので、それも軽くチェック。小物から家具まで充実していました。

D70sが大活躍して容量がいっぱいになったので、ノートパソコンにデータを移動しながら、次に行く場所を決めました。

The Musium of Modern Art (MoMA)
11 W. 53 St.
The Musium of Modern Art公式サイト

MoMAの思い出がよみがえってきます・・・。

マティスのある階段では、現地の中年夫婦からもっていたデジカメへ「素敵ね!」というお言葉を頂き、「いくらだったの?」ときかれて慌てすぎて「Five thousand dollar.」とありえない意味不明な答えを返したなぁ、と自分のショボサに改めてしんみりしています(笑)

続きも楽しみにしています。

Posted by: feltmountain at October 15, 2005 12:56 AM

うらやましい限りです。

Posted by: ファイズ at October 26, 2005 11:57 PM
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