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2 22, 2005

オペラ座の怪人

phantom.jpg「オペラ座の怪人」を観てきました。すごい人気、とは聞いていたのですが、これほどとは。日中はどこもすべて満席で、夜の席を予約したのですがこれもほぼ満席。わりと年配の方も多かったのが印象的。大きい劇場ではめずらしく大人向けの良作だからですね。

言わずもがなですが「オペラ座の怪人」は、「キャッツ」「エビータ」などの大ヒットミュージカルを世に送り出した天才作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーが、自身の最高傑作と認めるミュージカルです。1986年にロンドンで初演されて大絶賛を浴び、これまで世界18ヵ国100都市以上で大ヒットロングラン公演となっている作品で、劇団四季でもおなじみ。観た方も多いのでは。僕もはるか昔、高校と大学のころに観にいきましたが、曲の素晴らしさはもとより、絢爛豪華な衣装や舞台美術の見事さ、それに切ないラブストーリーで、おそろしく完成度が高い作品に触れて非常に感動したのをよく覚えています。

さて、映画版「オペラ座の怪人」は舞台版の構成を踏襲しつつ、さらに怪人の過去やオペラ座に住まう踊り子と裏方達の舞台裏など、舞台版では描かれていないエピソードがまぶされています。また、映像でしか表現できないシーンを効果的に配し、舞台版を何度も観た人でも堪能できるはず。
特にオープニング。朽ち果てたオペラ座で、オークションに出されたシャンデリアに明かりが灯ったとたん、あのおなじみのテーマ曲とともに悲劇の起こった年にさかのぼり、劇場が華麗な輝きを取り戻していくシーンは鳥肌もの。おそらくモーションコントロールカメラなどを駆使していると思うのですが、とても説得力のある、いい映像に仕上がっています。

音楽もしっかり全部入りで、この映画のために書き下ろされたものも含まれています。つまり舞台版+αで、上映時間も2時間23分と長めです。ちょっと長いかな、と思う部分もあるものの、緊張感があり主役たちの容姿も歌も美術もよく、満足度が高い映画だと思います。

「オペラ座の怪人」のもうひとつの主役といえば、やはりオペラ座。オペラ座は正確には劇場名ではなく興行団体としての総称で、シャルル・ガルニエ(チャールズ・ガルニエ)の建築による劇場はTheatre National de l'Operaだそうです。でもやっぱりオペラ座のほうがしっくりきますね。


theopera.jpg「オペラ座の怪人」は、フランスのパリにあるオペラ座(別名オペラ・ガルニエ)が舞台となっています。このオペラ座は、音楽、舞踏の劇場として、1875年、ナポレオン3世の時代にシャルル・ガルニエの手により建築されました。大理石とブロンズを用いた荘重な外観、皇帝の色である赤と金を基調とした観客席、そして天井にはシャガールの壁画とシャンデリアなど、そのひとつひとつがもはや芸術品。

シャルル・ガルニエ(チャールズ・ガルニエ) Charles GARNIER 1825-1898
1825年にパリの貧しい家に生まれる。彼はEcole Gratuite de Dessinの夜間クラスで1840年まで学ぶ。

1842年にガルニエはEcole des Beaux Artsに入り、ついにローマ大賞(the Grand Prix de Rome)を勝ち取る。ローマ社会の壮観(pageantry of Roman society)について興味がわいた彼はローマのアカデミーで5年間学び、1852年にギリシアとトルコを訪れたことで、彼の建築に関する研究は完成を迎える。

パリに戻り、ガルニエは5番目と6番目の郡の建築を含むいつくかの市のポストに就きつつも、いくつかの個人的な依頼も請け負った。1861年にガルニエはパリの新オペラ座のコンペを勝ち取る。
第2皇帝の熱望を反映させた彼のデザインは、豪奢な色使いと装飾を施したものだった。
ガルニエが学んだローマの壮観さから、オペラ上演の際によいエフェクトを使った論理的なフロアプランを組み合わせて臨機応変で劇的なすばらしいセンスを披露した。それはすぐに“ナポレオン三世スタイル”としてすぐに知られるものとなった。


劇場は外観がわかる俯瞰のショットや、地下水路と怪人の隠れ家などの内部構造などもしっかり描いていて、現実とフィクションを違和感なくつなぎあわせています。だいぶ前に行った本物のオペラ座も、たしかにこれくらい神秘めいていたな?。

どっぷりと19世紀のパリに浸ることができる映画らしい映画でした。


Link: オペラ座の怪人特集 - goo映画

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