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12 07, 2004

ヘルツォーク&ド・ムーロン

最も注目を集めているといっても過言ではない建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロン。テート・モダンのリノベーションに成功し、一躍世界中から注目をあつめる存在になってからも、意欲的に、挑戦的に数々のプロジェクトを手がけています。ドイツ・ワールドカップの競技場や、北京オリンピックのメインスタジアムも手がける彼らの活動を追ってみました。

ヘルツォーク&ド・ムーロン herzog and de meuron


ジャック・ヘルツォークとピエール・ド・ムーロンはともに1950年、スイスのバーゼルに生まれる。双方ともETH(チューリヒ連邦工科大学)の建築学科で学び1975年に卒業。1979年に一緒に事務所を開き、1990年にハリー・グッガー、1991年にはクリスティーヌ・ビンズヴァンガーをパートナーに迎える。ジャック・ヘルツォークが1983年にニューヨークのイサカにあるコーネル大学に召喚され、さらにジャックとムーロンの両方がマサチューセッツのケンブリッジにあるハーバード大学にゲスト・プロフェッサーとして1989年と1994年、そして1996年-98年に招かれた。事務所は、レミ・ツォークといったアーティストらと定期的にコラボレーションしている。2001年プリツカー賞受賞。

主要な作品に、<フォトスタジオ>(ドイツ、1982)、<リコラ・ヨーロッパ社工場・倉庫>(スイス、1987)、<SUVA集合住宅&オフィス>(スイス、1993)、<シグナル・ボックス>(スイス、1995)、<ゲッツ・コレクション>(ドイツ、1992)、<プファッフェンホルツ体育館>(フランス、1993)、<ブルゴーニュ大学学生寮>(ドイツ、1999)、<ドミナス・ワイナリー>(アメリカ、1997)、<リコラ・マーケティング・ビル>(スイス、1998)、<テート・モダン>(イギリス、2000)<プラダブティック青山店>(東京、2003)などがある。また、現在、ドイツ・ワールドカップの競技場<アリアンツ・アリーナ>(ドイツ、2005年)、北京オリンピックにむけた<オリンピックスタジアム>(中国、2008年完成予定)、<金東新区開発>(中国、2003-)、フラメンコ関連の文化プロジェクト<Ciudad del Flamenco>(スペイン、2005年完成予定)などが進行中。



ヘルツォーク&ド・ムーロンの建築は、初期においては表層をいかに展開していくかという命題に取り組んでいたようで、ガラス、石、メタルなど数々の素材で革新的な建築を創り出してきました。ラッピング・アーキテクチャーとでも言えばいいのでしょうか。表層が建築物自体の主張をするという確固たる信念があるような気がします。

その方向性が劇的な変化を遂げるのが、テート・モダンのリノベーション。ロンドンに古くからあり、すでに不要になっていた火力発電所の外観を(巨大な煙突さえも)ほとんど残し、内部を広大で、モダンで、ドラマティックな空間に作り変えました。これって、構造と主張による建築、なのではないかと。

これで世界的な名声を手にし、以降はさらに発展していきます。特に有名なのはプラダのプロジェクトで、NYのアメリカ本部、イタリアの縫製工場、配送センター、青山のショップの4つの建築物。プラダ 青山店は、菱形のガラスで構成されたオベリスクのような外観で、ものすごいインパクトです。

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ここにおいて、表層と構造は表裏一体となり、ヘルツォーク&ド・ムーロンの建築は恐ろしく知的で、優雅で、そしてカッコイイものにどんどん進化していっています。

現在、巨大プロジェクトがいくつも進行中。特に有名なのは、ドイツ・ワールドカップ競技場であるAllianz Arenaと、北京オリンピック・スタジアムです。もう、すごいとしか言いようがない。。。


独自のスタイルを持たず、作風がますます多様化しているのは、彼らが多言語国家であるスイス出身であり、また固定したイデオロギーやスタイルを持たないことを信条としているから。
プロジェクトに固有のポテンシャルをいかに引き出すかを常に意識し、思考し、対話しているからこそ、できる建築なのですね。

Link: hdm


Herzog & De Meuron, 1992→1996: the Complete Works
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