「世界の美術館」展
神奈川県立近代美術館 葉山館で開催中の「世界の美術館 未来への架け橋-25のミュージアム建築」を観に行ってきました。フランク・O.ゲーリー、安藤忠雄、ダニエル・リベスキンド、ヘルツォーク&ド・ムーロン、レム・コールハース、カラトラバ等々、建築界のスーパースター達による美術館のドローイングや模型が一挙大集結した、見ごたえのある展覧会でした。(写真はフランク・O.ゲーリー設計によるグッゲンハイム美術館)
はじめて行きました。神奈川県立近代美術館 葉山館。ちょっと遠いですが、環境は最高!葉山の海に臨むロケーションで、裏は小高い山。静かで、優美で、落ち着く美術館です。






展示内容も充実。注目を集める世界の美術館の創作過程を見ることができます。90年代から美術館の建築そのものが脚光を浴びてきていて、そのコンセプトとデザインがより重視される傾向になっていますが、今回の展覧会はその一端を垣間見ることができます。
殴り書きのような素描が、完璧な図面に変貌を遂げていたり、模型の全体感が環境を非常に重視していたり。こういった資料はメジャーな建築物ではあまり見たことがなかったので、非常に新鮮かつ興奮しました。
コンペってこういう感じなんだなー。
先日のMoMA新館もそうですが、巨大な予算の壮大なプロジェクトである美術館建築は、その社会的意義すら問われてきています。ヘルツォーク&ド・ムーロンのテート・モダン(ロンドン)は開館当時すごく話題になりましたが、あらためて見直してみると、環境と調和を取りつつ、火力発電所をいかにリノベーションするべきかという命題に触れられたような気がしました。
本展は、現代の新しいミュージアム建築を、世紀の転換を目前にした政治や体制の変革、経済構造の変化、歴史の再検討など、激しく動く社会と価値観の変動を受けた文化現象の一つと捉え、多角的視点から、ミュージアム建築に対する新たな考察を加えることを意図しています。
世界の美術館展より
展示作品は以下のとおり。いやー、壮観でした。ある意味、ロックフェス!
ノーマン・フォスター:カレ・ダール
リチャード・マイヤー:ゲティ・センター
オズヴァルド・マティアス・ウンガース:ハンブルグ現代美術館
ロバート・ヴェンチューリ、デニス・スコット・ブラウン:サンディエゴ現代美術館
ヴィットリオ・グレゴッティ、マヌエル・サルガド:ベレン文化センター
アルヴァロ・シザ・ヴィエイラ:CGAC、ガリシア現代美術センター
マリオ・ボッタ:サンフランシスコ近代美術館
レム・コールハース:ZKM、アート・アンド・メディアテクノロジー・センター(計画案)
リカルド・レゴレッタ:MARCO、モンテレー現代美術館
ダニエル・リベスキンド:ユダヤ博物館
アルド・ロッシ:ボネファンテン美術館
ピーター・ズントー:ブレゲンツ美術館
フランク・O.ゲーリー:グッゲンハイム美術館
ヨーゼフ・パウル・クライフス:シカゴ現代美術館
ホセ・ラファエル・モネオ:ストックホルム近代美術館、建築博物館
ジャン・ヌーヴェル:カルティエ財団現代美術館
レンゾ・ピアノ:バイエラー財団美術館
サンティアゴ・カラトラヴァ:ミルウォーキー美術館
ジョルジョ・グラッシ:ノイエス・ムゼウム(計画案)
デイヴィッド・チッパーフィールド:ノイエス・ムゼウム
ジャック・ヘルツォーク、ピエール・ド・ムーロン:テート・モダン
ファン・ナヴァロ・バルデヴェク:アルタミラ洞窟壁画博物館
安藤忠雄:フォートワース現代美術館
スティーブン・ホール:ベルビュー美術館
ザハ・ハディド:シンシナティ現代美術センター
「世界の美術館 未来への架け橋ー25のミュージアム建築」展
会場:神奈川県立近代美術館 葉山館
期間:2004/10/30[土]─12/19[日]
開館:9:30?17:00(入館は4時30分まで)
休館日 :月曜日・祝日の翌日
観覧料: 一般¥1000、学生¥850/65歳以上¥500
同時開催:「日本から未来へ」展
併設している「日本から未来へ」展は、まさに現在進行形の4つの美術館建築の過程を見ることができます。
坂茂:ポンピドゥー・センター・メス
妹島和世+西沢立衛/SANAA:金沢21世紀美術館
ヨコミゾマコト:新富弘美術館
青木淳:青森県立美術館
近接する神奈川県立近代美術館 鎌倉館では、「ジャン・プルーヴェ」展が開催中。こちらは前まで行きましたが、力尽きてしまい入りませんでした。次回チャレンジしたいところです。
「ジャン・プルーヴェ」展
レンゾ・ピアノ、ノーマン・フォスター、ジャン・ヌーヴェルなど多くの現代建築家が彼を師と仰ぐジャン・プルーヴェの国際展。彼の携わった様々な製品、建築が展示されています。
期間:2004/10/30[土]─2005/1/16[日]
会場:神奈川県立近代美術館 鎌倉館
開館 :9:30?17:00(入館は4時30分まで)
休館日 :月曜日・祝日の翌日
観覧料: 一般¥1000、学生¥850/65歳以上¥500
Link:
神奈川県立近代美術館
図録はTOTO出版から出ています。写真も大きく、テキストも豊富なので即購入しました。
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トラックバックありがとうございました。
"殴り書きのような素描"は、アイデアのプロセスが垣間見ることが出来きますよね。
以前、安藤忠雄さんの展覧会でも、たくさんのメモがある中で、ペーパーナプキンに書かれているのを拝見し、
私も同じようなことをしたことがあったので、ちょっと嬉しくなってしまいました。
コメントありがとうございます。
安藤さんの作品、写真もむちゃくちゃキレイで感動しました。
思想家であり、哲学家であり、アーティストな存在。あこがれます。
本気で建築を勉強したくなってしまいました。
こんばんは。
「世界の美術館」展、凄く行きたいし行かねばならない立場でもあるんですが・・・。
これ、兵庫県立からの巡回展ですよね?
あっちまで見に行こうかなんてことまで企ててたんですが・・・。
早くしないと終わってしまいますね(汗)
安藤氏の作品で一番心に残っているのはやはり地中美術館でしょうか。
3アーティストの作品とあいまって、最高の時間を過ごせました。
feltmountainさん
コメントありがとうございます。
“行かねばならない立場”なんですね。
ある意味、うらやましいかも。
兵庫県立の巡回展かどうかはわかりませんでした。
サイトには特に情報がなかったようです。
地中美術館、行きたいんです!
行かれたんですね!?
うらやましい。。。
行かねばならない、と書きましたが実際そんな義務感は微塵も感じていないんですけれどね(笑)
純粋に。
巡回についてはわざわざお調べいただいたようで、すみませんでした。
タイトルが同じなんでおそらくそうかな、と。
国立国際のデュシャンも、横浜に巡回するとのことで、大阪まで行くか悩み中です。ただ、建築自体を観ておきたいてのもありますし。。
地中については、blogはじめて間もないころに感想をかいてあります。
が、まったく吟味せず文を並べただけなので、このつまらないこと!!おそらく苦痛さえ感じさせてしまうと思いますので、お読みになることオススメいたしません・・・
トラバの挨拶に参りました☆
美術館への意識が変わってからは、ホントお金をかけた美術館が増えたと思います。
おかげでこの展覧会ではとても楽しめました!
あっ、私も先月四国巡りをしてきた際に地中美術館見てきました。
美術館において、あれほどの体験は初めてでした。
私もお勧めします!
リンク貼らしてもらってもいいでしょうか!?
Posted by: nakada at December 10, 2004 2:56 AMnakadaさん
コメントありがとうございます。
世界中の美術館巡りをしたい今日この頃です。
地中美術館、行きたい!
リンクはぜひお願いいたします。
こちらからもリンクさせていただきました。
はじめまして...
私も『世界の美術館』に行きました。私には専
門的な展覧会で、あまりうまく書けていないの
ですが、感想をTBさせていただきました。
建築は観るのが好きなので、こちらのブログは
とても興味深く思います。
ローンの話もよく調べられていますね。私は昨
年公庫から借り始めたたばかりなので、借り
替えてもメリットないだろうなぁ...と思いつつ...
また、読ませてください。
ではでは。
lysanderさん
はじめまして。コメントありがとうございました。
美術館の定義がいろいろあるのだな、ということがわかった面白い展覧会でしたね。
公共エリアだったり、美術館自体が集客できるランドマークだったり、はたまた美術を見せるために美術館は箱になりその存在を消し去ったり。
これからも注目していきたいと思っています。
ローンの世界はなかなか奥が深いですね。
今、ものすごく動きがあるので、情報に遅れないようにしています。
公庫の金利も下がってきていますね。おそらく今年前半は価格競争が続くと思います。借りたばかりということなので借り換えの出費があると思いますが、念のため一度金融機関に相談に行かれてみてはいかがでしょうか?
美はよくわからないけれどおもしろいのかなと思う自分でした
Posted by: 風雅 at May 24, 2005 9:04 AM風雅さん こんばんは
美術はあまり難しく考えないで観たほうが楽しめるようです。なんとなく好き、とか、おもしろいかも、といった興味からどんどん広がっていくように感じます。
Posted by: Masslogue at May 25, 2005 1:12 AM
